法人におすすめのカーリースとは?条件ランキングをもとにご紹介!

法人向けカーリースをご検討中の方は、どのようなカーリース会社を選んだらいいのか迷っている方も少なくないかと思います。そこで、筆者が考える条件をランキングでご紹介。さらに、この条件ランキングをもとに法人向けカーリース10社をご紹介。合わせて、法人向けカーリースのメリット・デメリットも解説します。

法人向けカーリースを選ぶ際、筆者が考える条件ランキング

積み木の上に載った評価を表す木の星

筆者が法人カーリースを選ぶとしたら下記のランキングが重要な項目になります。

  1. 1. 運営母体が上場企業である
  2. 2. 全国ネットワークで展開している
  3. 3. 豊富な車種を取り扱っている
  4. 4. プランの選択肢が幅広い

一つずつ、詳しく解説します。

1. 運営母体が上場企業である

法人向けカーリースを選ぶときに「運営母体が上場企業 ※」という条件は必須でしょう。 なぜなら、運営企業が倒産したり、社会的な問題を起こしたりすれば、リース車を契約する企業も影響を受ける可能性があるからです。
※ 上場企業のグループ会社含む

もちろん、「上場企業であれば問題を起こさない」ということではありませんが、 ベンチャー企業と比べると、コンプライアンスや安全性への意識が高く、財務の透明性・経営の安定性があると考えられます。

2. 全国ネットワークで展開している

法人向けカーリースを選ぶ場合、「全国ネットワークで展開しているか」という部分にも注目しましょう。全国展開しているカーリースなら、「出張中にリース車の調子が悪くなった」といった状況でもフォローしてくれる可能性が高いからです。

また、各地に支店や営業所をもっている企業の場合でも、全国展開しているカーリースなら、リース車の提供がスムーズと考えられます。

3. 豊富な車種を取り扱っている

一口に法人のカーリースといっても、必要なリース車のタイプはさまざまです。 たとえば、ルート営業であれば商品がたくさん積めるワゴンタイプ、大人数の移動で使うならワンボックスタイプ、近場への移動中心なら軽自動車などが必要でしょう。

そのため、法人で契約するなら、「国産全メーカー・全車種」に対応しているカーリースにするのが賢明です。 選択肢が多い分、自社のビジネスや組織に合ったリース車を選ぶことができます。

4. プランの選択肢が幅広い

どんな条件でカーリースを契約すればよいかは、その会社の諸事情によって変わってきます。条件の一例としては、「契約期間はどれくらいか」「中古・新車どちらがいいか」「メンテナンスプランは必要か」などが挙げられます。

条件が合わないプランを選んでしまうと、ビジネスをしていくうえで支障が出てくる可能性があるため、プランの選択肢が幅広いカーリースを選ぶのが無難です。

条件ランキングをもとに、法人向けカーリース10社をご紹介!

選んだ車をのせる手

ご紹介した条件ランキングをもとに、法人向けカーリース会社10社を紹介します。

コスモMyカーリース

コスモMyカーリースは、コスモ石油が運営するカーリースです。コスモMyカーリースは、条件ランキングの「運営母体が上場企業」「全国展開」「豊富な車種」「プランの幅広さ」の4項目すべてに当てはまります。コスモMyカーリースには以下のような特徴があります。

  • 国産全メーカー・全車種に対応
  • 新車・中古車を選択可
  • 要望に合わせて選べるメンテナンスパック
  • 全国の拠点でサービスが受けられる
  • ガソリン割引:最大5円/L引き ※
    ※ 指定カードで給油の場合(月間100Lまで)

コスモMyカーリースの法人向けプランはこちら

オートフラットBiz

オートフラットBizは、燃料油の提供、石油・ガス開発などをグローバル展開する出光興産が運営するカーリースです。オートフラットBizも、条件ランキングの「運営母体が上場企業」「全国展開」「豊富な車種」「プランの幅広さ」の4項目すべてに当てはまります。

オートフラットBizには、「ガソリンが最大5円引き(1リットル当たり・月100リットルまで)※」の特典があります。これは、リース車の台数が多い企業、 費用削減を進めたい企業にとって、大きな魅力でしょう。
※ 指定カードでの支払いが条件、カード請求書にて値引き

オリックス・カーリース・オンライン

オリックス・カーリース・オンラインは、カーリース、レンタカー、カーシェアリングなどを展開するオリックス自動車が運営しています。オリックス・カーリース・オンラインも、条件ランキングの「運営母体が上場企業」「全国展開」「豊富な車種」「プランの幅広さ」の4項目すべてに当てはまります。

国産全メーカー・全車種への対応ができるところは、オートフラットBizと同じですが、オリックス・カーリース・オンラインの強みは、用途に合わせて、新車プラン・中古車プランを選択できるところです。

同サービスのもうひとつの特徴は、契約終了後の車を「適正に処分すること」。リース車に取り付けていた看板の剥離や名義変更はオリックス自動車が責任をもって行うため、コンプライアンスの部分で安心できます。

SOMPO で乗ーる

SOMPOで乗ーるは、大手保険会社のSOMPOホールディングスと、ITを軸に多岐にわたるビジネスを展開するDeNAの合弁会社「株式会社DeNA SOMPO Carlife」が運営するカーリースです。SOMPOで乗ーるも、条件ランキングの「運営母体が上場企業」「全国展開」「豊富な車種」「プランの幅広さ」の4項目すべてに当てはまります。

なお、公式サイトでは個人向けプランを中心に紹介されていますが、法人での審査・契約も可能です。

フルメンテナンスに加えてタイヤのパンクやフロントガラス修理の保証も追加できる「フルメンテプラン」、必須のメンテナンスに絞った「ライトメンテプラン」、車検やメンテナンスを含めない「シンプルプラン」を用意。「中途解約オプション」を付ければ一定期間経過後は違約金なしでの中途解約が可能です。

ニッポンレンタカー(カーリースサービス)

レンタカー大手のニッポンレンタカーでは、法人向けのカーリースサービスも展開しています。ニッポンレンタカーは、条件ランキングの「全国展開」「豊富な車種」の2項目に当てはまります。運営母体は上場企業ではありませんが、国内580カ所の営業拠点を展開する規模感があります。

ニッポンレンタカーの強みは、レンタカーとカーリースの両方のサービスを提供していることでしょう。たとえば、年間を通じて使う車は「リースカー」、繁忙期など期間限定で増やしたい車は「レンタカー」と使い分けることで、効率的に予算を使えます。

ニッポンレンタカーのカーリースサービスでは、最短6カ月からの中古車リースを用意。「短期間で契約したい」という法人に向いています。

トヨタレンタリース(カーリースサービス)

トヨタレンタリースは、レンタカー業者のイメージが強いですが、法人向けのカーリースも展開しています。 トヨタレンタリースは、条件ランキングの「運営母体が上場企業」「全国展開」「プランの幅広さ」の3項目に当てはまります。

トヨタレンタリースの法人向けカーリースの特徴は、 トヨタの全車種(約60種)からリース車を選べること。たとえば、役員クラス用の送迎車としてヴェルファイア、現場で働く方々向けのハイエースなど用途に合った車種が選べます。

KINTO ONE

KINTO ONEは、サブスクが国内で広がったタイミングでリリースされ話題になった車のサブスクサービス。トヨタやレクサスの車種が選べるKINTO ONEには、法人向けサービスもあります。KINTO ONEも、条件ランキングの「運営母体が上場企業」「全国展開」「プランの幅広さ」の3項目に当てはまります。

KINTO ONEの特徴は、車検・保険料・メンテナンスがセットになったプランに絞り込んでいること。ここまでご紹介してきた法人向けカーリースのように、「メンテナンスなし」プランはありません。

また、一般的なカーリース会社では、契約期間中に中途解約をすると解約金(違約金)が発生しますが、KINTO ONEの場合「解約金フリープラン」を選べば解約金はありません。ただし、解約金フリープランを利用する場合は、契約時に申込金が発生します。このほか、申込金なしの「初期費用フリープラン」もあります。

日産カーリース

日産カーリースは、自動車メーカー系のカーリースです。日産カーリースも、条件ランキングの「運営母体が上場企業」「全国展開」「プランの幅広さ」の3項目に当てはまります。

日産の代表的な車種といえば、電気自動車をリードしてきた「リーフ」。SDGsを重視し、電気自動車のカーリースを考えている会社と相性がよさそうです。ちなみに、法人向けの日産カーリースの契約期間は、次項のホンダカーリースよりも長い12~96カ月となっています。

ホンダカーリース

ホンダカーリースも特定の自動車メーカー系のカーリースです。ホンダカーリースも、条件ランキングの「運営母体が上場企業」「全国展開」「プランの幅広さ」の3項目に当てはまります。

「メンテナンスリース(メンテナンスあり)」と「ファイナンスカーリース(メンテナンスなし)」のプランを用意しています。

ホンダカーリースの契約期間は、6カ月から72カ月までで「1カ月単位で調整できる」のがポイントです。たとえば、「3年3カ月カーリースを利用したい」など、契約期間がきれいに年単位で割り切れない場合に便利です。

また、契約満了後は再リースにより、契約を延長して乗り続けることも可能とのことです。

マツダオートリース

マツダオートリースは、自動車メーカー「マツダ」の車種を提供するカーリースです。マツダオートリースも、「運営母体が上場企業」「全国展開」「プランの幅広さ」の3項目に当てはまります。リース料に法定点検、車検、各種アイテムの交換を含む「メンテナンスリース」とこれらを省いた「ファイナンスリース」を用意しています。

なお、ご参考までに、マツダオートリース利用者の全体の70%が「メンテナンスリース」を選択しているとのこと。メンテナンスリースを選択した場合、マツダネットワークによるメンテナンス工場で整備に対応、また、故障や修理にも24時間365日で対応してくれるそうです。

法人がカーリースを選んだときのメリット・デメリット

木の表面に書かれた黒文字のMERITと緑文字DE

この条件ランキングを見ている方は、法人向けカーリースを検討している企業の経営層や担当者が多いでしょう。改めて、 法人がカーリースを選んだときのメリット・デメリットを整理したいと思います。

法人がカーリースを選んだときのメリット

・メリット1.全額損金として計上できる

法人契約のカーリースの利用料は原則、全額損金として計上できます。車を購入したときのように、固定資産として計上する必要がないため手間がかからず、支出を効率的に経費化できます。

・メリット2.経営計画や予算計画を立てやすい

メンテナンスや車検の費用などを含めたプランを選んだ場合、車を維持するための支出が毎月一定になるため、経営計画や予算計画を立てやすいメリットもあります。

・メリット3.車の管理を省力化できる

車検の手続きや車に関する税金の支払い、車の購入・処分などの手間がかからない分、人件費や労力を省けます。

法人がカーリースを選んだときのデメリット

・デメリット1.追加費用が発生するケースもある

カーリースは、契約満了時に次の追加費用が発生する可能性もあります。

  • 残存価格の差額:あらかじめ設定していた残存価格と契約満了時の査定額の差額
  • 原状回復費:車の傷や破損などを直すための費用
  • 超過走行分の精算:契約の走行距離を上回った場合に必要な精算金額

契約満了が近い場合は、これらの費用発生を意識しながら、ムリのない予算組みが必要です。

・デメリット2.規模縮小時に解約できない

カーリースは契約期間中に解約できないのが原則です。やむを得ない事情で解約する場合、解約金(違約金)の支払いが必要です。
※ 解約金の不要なカーリースもあります。

まとめ:「ガソリン割引」で企業のコスト削減に貢献するコスモMyカーリース!

メガホンから飛び出すベネフィットの文字

ここでは、筆者が考える条件をもとに、法人におすすめのカーリースをご紹介しました。条件ランキングとは次の4項目でした。

  1. 1. 運営母体が上場企業である
  2. 2. 全国ネットワークで展開している
  3. 3. 豊富な車種を取り扱っている
  4. 4. プランの選択肢が幅広い

そして、今回ご紹介した10社のうち、条件ランキングの4項目すべてにあてはまるのは、次の法人カーリースです。

  • コスモMyカーリース
  • オートフラットBiz
  • オリックス・カーリース・オンライン
  • SOMPO で乗ーる

上記のうちの1社、コスモMyカーリースは石油会社ならではの「ガソリン割引」の特典があるので、コスト削減を意識している企業におすすめです。同サービスの「法人向けプラン」のくわしい内容はこちらになります。ぜひとも検討してみてください。

本間貴志

【プロフィール】
本間 貴志編集ライター。WEBライティング実務士。ビジネス書の編集会社、アスラン編集スタジオを経てフリー。ZUU、YANUSY、MONEY TIMESなど大手WEBメディアで活躍。車をテーマにした記事も数多く執筆。信頼性のあるデータに基づいた記事が得意。

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