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カーリース契約の審査で連帯保証人が必要な人とは?

はじめに、カーリースを利用するまでの流れや審査内容などを確認したうえで、具体的に「どんな方だと保証人の設定が必要になるか」についてお話したいと思います。
■まずはカーリースの契約までの流れをチェック!
カーリースのお見積りから契約・納車までの流れを見てみましょう。一例として、WEBやお電話のみでコスモMyカーリースを契約する場合、以下のような流れになります。
- 1. 車・プランを選んでお見積り
- 2. WEB サイトでお申込み(審査)
- 3. カーライフコンシェルジュからのご連絡
- 4. 契約の手続き
- 5. 車両登録・納車
上記のうち、「2.WEB サイトでお申込み」は、リース車の申込みに加えて、「リースの審査申込」も兼ねています。カーリースの契約で審査がある理由は、「長期の支払いをしていけるか」「年収に見合ったカーリース料金になっているか」などを確認するためです。
このとき、カーリース契約の審査で基準に合わない一部の方は、保証人の設定が必要になるケースもあります。もちろん、基準に合う方なら、保証人の設定は不要となります。
■カーリース契約の審査では収入や信用情報などが審査される
次に、カーリース契約の審査の中身を見てみましょう。審査は、カーリース会社が提携する信販会社に依頼する形で行われます。信販会社とは、その人の(個人の)信用力をもとに商品やサービスの代金を立て替え、後で請求する事業を行う会社のことです。
信販会社の大手は、ジャックス、オリエントコーポレーション、セディナなどがあります。信販会社によって審査の内容は違いますが、一般的に、以下の部分が審査で重視されるといわれています。
- 属性(勤務先、勤続年数、役職、年収、家族構成など)
- 個人の信用情報(ローンやクレジットカードの利用履歴や借入額など)
上記のうち、審査で重視されるのは「年収(年収に見合ったカーリース料金になっているか)」と「信用情報(過去に返済の遅れがないか)」と考えられます。
■カーリース契約で設定が必要になる保証人は「連帯保証人」
そもそもカーリース契約の保証人とは、どのような役割を担っているのでしょうか。カーリース契約の保証人とは、契約者(利用者)がリース料金、修理代、超過料金などを支払えないときに、その人に代わって「支払いを保証する人」のことです。
ただし、注意したいのは、保証人には「保証人」と「連帯保証人」の2種類があること。このうち、カーリース契約で設定が必要になる保証人は「連帯保証人」のほうです。連帯保証人は支払いを求められたとき、次の2つの権利がないため、より重い責任を負うことになります。
権利 | 内容 |
---|---|
催告の抗弁権 (連帯保証人は催告の抗弁権がない) |
「自分よりまず契約者(債務者)に請求してほしい」と主張する権利 |
検索の抗弁権 (連帯保証人は検索の抗弁権がない) |
「自分より契約者(債務者)の財産を先に差し押さえてほしい」と主張する権利 |
参照:金融広報中央委員会「知るぽると」
■カーリース契約の審査で連帯保証人が必要な人
先ほどお話ししたように、カーリース契約の審査では「年収(年収に見合ったカーリース料金になっているか)」「信用情報(過去に返済の遅れがないか)」などを重視します。
そして、基準に合わない人は、連帯保証人の設定が必要になります。具体的に、以下の条件にあてはまる方々は、連帯保証人の設定が必要になる可能性があります。
※ ただし、これらの方々が必ず連帯保証人を求められるわけではありません。
・無職の方
カーリースは長期契約が前提のため、安定的な収入のない無職の方だと「月額料金の支払いをしていけるのか」という部分で不安があります。そのため、カーリースの契約にあたって連帯保証人を求められる可能性もあります。
ただし、無職でも十分な額の年金収入がある人は、カーリース契約申込時の年収欄に年金額を書くことができるため、連帯保証人なしで利用できるケースもあります。
・収入が少ない方
固定収入があっても、その額が少ない人はカーリースの利用にあたって連帯保証人を求められるケースもあります。ただ、どれくらいの収入だと審査に通らないかはケースバイケースのため、まずは審査に申し込んでみましょう。
・収入が不安定な方
たとえば、請負契約で仕事をしているなど、そのときどきで年収が大きく変わる人もカーリースの契約にあたって連帯保証人を求められる可能性があります。
・学生や主婦(主夫)
学生や家業を専業とする主婦(主夫)は、親御さんやパートナーなど、安定的な収入のある連帯保証人を求められるケースがあります。
・非正規雇用の方
一般的に、非正規雇用の方は正社員よりも、信販会社の審査のハードルが高くなる傾向があります。ただし、非正規雇用でも、十分な年収があったり、 勤務年数が長かったりすれば、 連帯保証人なしでカーリースを利用できる可能性もあります。
・赤字経営の個人事業主
個人事業主でもカーリースの契約はできます。ただし、審査のときに直近の申告書を提出しなくてはならないカーリース会社もあるようです。
そうでない場合も、カーリース契約申込時の年収欄に直近年度の利益を書かなければなりません。赤字経営の個人事業主の方だと、年収欄が0円になってしまうため、連帯保証人を求められる可能性があります。
・中小企業の経営者
法人利用のカーリースで契約者が法人になるか、経営者になるかはケースバイケースです。経営者ご本人が契約者となる場合、個人の信用情報に傷がついていると連帯保証人を求められる可能性があります。
・補足:成人でも連帯保証人が必要なことも
2022年4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。引き下げ前は20歳未満だと親御さん(親権者)が連帯保証人になることが必要とされてきましたが、引き下げ後は18歳や19歳でも法律上は親権者の連帯保証人が不要になりました。
ただ現実的には、18歳や19歳だと学生だったり、社会人でも勤続年数が少なかったりするため、連帯保証人の設定が必要になるケースもあると考えられます。
正社員でもカーリース契約の審査で連帯保証人が必要なケースもある

一般的に、正社員はカーリース契約の審査に通りやすく、連帯保証人を求められることが少ないとされています。一方で、次の3つの条件のいずれかにあてはまる方は、正社員でも連帯保証人を求められるケースがあるためご注意ください。
■ローンの残債が多い
年収に対して、金融機関からの借入金が極端に多い方は、正社員といえどもカーリースの契約にあたって連帯保証人の設定が必要になる可能性があります。とはいえ、一般的な金額でカードローンを利用したくらいでは、信用情報が損なわれることはありません。
■過去に支払い遅延がある
正社員で高額の年収を得ていても、過去にローンやクレジットの支払いで遅れがあった方は、カーリースの契約で連帯保証人を求められる可能性があります。返済状況は、信用情報機関で5年程度保管されることが一般的なようで、とくにこの間に遅延があった人は要注意です。
ちなみに、ここでいうローンとは、カードローンはもとより、自動車ローン、住宅ローン、奨学金ローンなども含まれます。
■勤続年数が短い
勤めはじめたばかりの新社会人や転職したばかりの方は、正社員といえども連帯保証人の設定が必要になることもあります。
カーリース契約の連帯保証人は誰にお願いするのがよい?

カーリース契約の審査の結果、連帯保証人が必要になった場合、具体的に「誰にお願いすればよいのか」と 「連帯保証人をお願いするときの注意点」についても確認していきましょう。
■連帯保証人は親や兄弟などにお願いするのが一般的
前述のように、カーリース契約における保証人とは、契約者(利用者)がカーリース料金などを支払えないとき、その人に代わって「支払いを保証する人」のことです。連帯保証人は、カーリース料金以外にも次の支払いを保証しなくてはなりません。
- カーリース料金にかかる消費税
- リース車の修理費
- 契約満了時の損害金
- 予定残存価額との差額
- 超過走行料
- 遅延損害金 など
先にお話した通り、リース契約の保証人は「自分よりまず契約者に請求してほしい」といった主張ができない連帯保証人となります。カーリース契約の連帯保証人は大きな責任を負うため、おのずと親や兄弟などの近親者に頼むのが一般的です。
■連帯保証人は安定的な収入のある人が前提
連帯保証人は「安定的な収入があること」が前提と考えるべきでしょう。そのため、たとえば高齢で無職の親御さんを連帯保証人に立てても申し込めない可能性もあります。
また、安定的な収入のある人に連帯保証人をお願いしても、収入が少なかったり、信用情報に傷がついたりしていれば、カーリース会社から変更や追加を求められるケースもあり得ます。
とくにカーリースの契約を急いでいる場合は、「連帯保証人をお願いする人は安定的な収入があるか、その額は十分か」などを事前に確認するのが無難かもしれません。
■連帯保証人をお願いする際はムリのないスケジュールで
この記事でお伝えしてきたように、連帯保証人の責任はとても重く、頼まれた相手からすると自分が使っていないカーリース料金などを支払うリスクがあります。そのため、近親者といえども断られたり、返答に時間がかかったりするケースも考えられます。
こういった事情を踏まえると、連帯保証人をお願いする場合は無理のないスケジュールで交渉を進めることが大切です。また、後のトラブルを避けるため、相手が連帯保証人の責任について知識がない場合は、責任範囲などについて説明しておくのが無難でしょう。
直接会う、電話やメールなど、いずれの方法を選択するにしても、連帯保証人の依頼は礼節をわきまえてお願いすることが大事です。
まとめ:主婦や無職の方でも利用可能なコスモMyカーリース!

ここでは、「カーリースと連帯保証人」をテーマに解説してきました。お話ししてきた内容の要点を振り返ってみましょう。
- カーリース契約の審査で基準に合わない一部の方は、保証人の設定が必要になる可能性があります。基準に合う方は、保証人の設定は不要となります。
- カーリース契約では、「年収(年収に見合ったカーリース料金になっているか)」や「信用情報(過去に返済のトラブルがないか)」などが審査されます。
- カーリース契約の保証人は「自分よりまず契約者(債務者)に請求してほしい」と主張する権利などがない「連帯保証人」です。
- カーリース契約で連帯保証人を求められる可能性が高い人は、無職の方、収入が少ない方、学生や主婦(主夫)、赤字経営の個人事業主などです。
- 正社員でもカーリース契約で連帯保証人を求められることもあります。たとえば、ローンの残債が多い、過去に支払い遅れがある、勤続年数が短いなどの条件にあてはまる方です。
- カーリース契約の連帯保証人は、親や兄弟などの近親者に頼むのが一般的です。ただし、その人自身に安定的な収入がなければ、カーリース会社から変更や追加を求められるケースも考えられます。
コスモMyカーリースでは、無職の方、収入が少ない方、学生や主婦(主夫)などでもお申し込み可能。審査結果、連帯保証人が必要な際はメールアドレスなどに連絡してくれます。
審査に通るか不安という人も、まずは、コスモMyカーリースの「お試し見積り・申込み」ページをチェックしてみましょう。あまり心配しすぎず、まずは申し込んでみるというのも一案です。

【プロフィール】
本間 貴志編集ライター。WEBライティング実務士。ビジネス書の編集会社、アスラン編集スタジオを経てフリー。ZUU、YANUSY、MONEY TIMESなど大手WEBメディアで活躍。車をテーマにした記事も数多く執筆。信頼性のあるデータに基づいた記事が得意。
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