カーリースの口コミを調査

カーリースに限らず、どんなサービスもメリットが強調される傾向にあります。メーカーや広告代理店も商品を販売したいわけですから、仕方のない一面もあります。しかし、利用者から見ると、良い部分だけでなく悪い部分も知りたいのが本音でしょう。
そこで、カーリースの口コミを以下に分けてご紹介します。
- 1. カーリースの良い口コミ
- 2. カーリースの悪い口コミ
上から順番に説明していきます。
カーリースの良い口コミ
最初に、カーリースの「良い口コミ」です。
なお、口コミの口調などは省略してポイントだけを抜粋しています。
- 好きな車への乗換えが便利
- 税金・車検・メンテナンス諸々の手間が省けるので楽
- 中古車はいわくつきの車に当たる可能性もあるが、カーリースは安心
- ローンの審査より買取りできるカーリースの審査基準が低い
- カーリースの利用者が増えていて、気になっている
- ネットで申し込みできるから手軽
- 新しい車に乗り続けるなら便利だと思う
上記のように、カーリースの口コミの多くは料金や維持・管理に関するものがほとんどでした。カーローンやカーシェアといった、類似するサービスと比べられることも多いといえます。実際、税金や車検の費用がリース料に含まれているうえ、手間がかからないことは大きなメリットといえるでしょう。
良い口コミをまとめると、カーリースは利用しやすく手間がかからないという意見が多い印象を受けました。
カーリースの悪い口コミ
一方で、カーリースの「悪い口コミ」を見てみましょう。
- 料金が異常に安いから、落とし穴がある気がする
- 購入に比べて総額は安くならない
- 修理代や任意保険料は月々のリース料に含まれていない
- 事故で全損になると、強制的に解約させられて高額な違約金が必要
- 定額だから乗らないときにもお金が発生する
- 返却時の精算があるから負担が大きい
- 自分では所有できない
- 途中で契約内容を変更できない
カーリースの悪い口コミは、上記のようなものが多く寄せられていました。
やはり購入と比べると総額は高額になってしまうかもしれないうえ自分の所有にはできないので、それらにデメリットを感じる方も多い印象があります。
返却時の精算とは、「走行距離制限の超過」や「原状回復」などに必要です。
そもそもカーリースには残存価格(残価)といって、リース契約満了時点の予想価格を事前に予測します。そして、車両本体価格と諸費用から、その残価を引いた金額を毎月リース料として支払っていきます。返却された車両は中古車として販売されるので、価値を落とさないように低走行、程度良好などが求められるのです。
では、口コミから分かるカーリースのメリットとデメリットを見ていきましょう。
口コミから分かるカーリースのメリット

口コミから分かるカーリースのメリットは、以下のとおりです。
- 1. 申し込み手続きが簡単
- 2. 初期費用がかからない
- 3. 税金・車検などの支払いが楽
- 4. 新車だけでなく中古車のリースもある
- 5. メンテナンスも任せられる
- 6. 審査の基準が低い
上から順番に説明していきます。
メリット①:申し込み手続きが簡単
カーリースの口コミによる1つめのメリットは、申し込み手続きです。
ネットで簡単に手続きできるので、店舗に足を運ぶ必要がなく時間も選びません。
一方で現金一括などで新車を購入するときは、わざわざディーラー店舗まで足を運んで試乗したうえで手続きを行わなければなりません。
カーリースはネットだけで審査から購入まで完結できるので、申し込みの手続きが面倒な人におすすめです。
メリット②:初期費用がかからない
カーリースの口コミによる2つめのメリットは、初期費用です。
そもそもカーリースのリース料には各種税金、自賠責保険が含まれているので、カーローンのように契約時に支払う必要がありません。
また、カーローンで新車を購入する際は一般的に車両本体価格の2~3割が頭金として必要であり、頭金を用意できなければ審査も厳しく毎月の支払額も増加してしまいます。たとえば、300万円の車を購入するなら60万円~90万円ほどの頭金が必要です。
まとまったお金を用意できない場合は、カーリースも検討してみましょう。
メリット③:税金・車検などの支払いが楽
カーリースの口コミによる3つめのメリットは、税金・車検の支払いです。
毎月のリース料には、各種税金や車検の費用も含まれているので、納税や支払いといった手間を省けます。
たとえば、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代、リサイクル料金、代行手数料、登録手数料などの支払いです。自動車税の納税を忘れると、延滞金が上乗せされたり車検が受けられなかったりするペナルティがあります。車検切れで乗り続けるのは交通違反であり、「30日の免停処分かつ違反点数6点、6カ月以下の懲役または30万円以下」の罰則が課せられます。
手続きや支払いを忘れやすい人にも、カーリースがおすすめです。
メリット④:新車だけでなく中古車のリースもある
カーリースの口コミによる4つめのメリットは、バリエーションです。
カーリース会社によっては、新車だけでなく中古車が選べることもあります。
新車のカーリースは、グレードやリース期間によっては毎月のリース料が高額になることもあります。しかし、中古車のあるカーリース会社なら、リース料を安く抑えることも可能です。
安くカーリースを利用したい人は、中古車リースも視野に入れてみましょう。
メリット⑤:メンテナンスも任せられる
カーリースの口コミによる5つめのメリットは、メンテナンスです。
そもそもカーリースには「ファイナンスリース」という車両本体価格の他には各種税金や自賠責保険が含まれる契約と、「メンテナンスリース」というメンテナンス付きのリースがあります。メンテナンスリースは毎月のリース料金は増えますが、車のメンテナンス(リース会社により内容は異なる)が付帯され急な出費を気にせず車に乗ることが出来ます。
たとえば、タイヤの摩耗が進んでいる場合は、メンテナンスリースなら追加支払いなく交換してもらえるのです。
メンテナンスが苦手な方や車の知識が少ない人には、カーリースのメンテナンスリースをおすすめします。
メリット⑥:審査の基準が低い
カーリースの口コミによる6つめのメリットは、審査基準の低さです。
審査基準は非公開なので明確な比較はできませんが、一般的に審査基準はカーローンよりカーリースの方が低いといわれています。
理由は、カーローンよりも月額料金が安いからです。
カーローンは5~7年で車両本体価格を分割で支払っていくのに対して、カーリースは車両本体価格から残価を引いた金額を支払います。要は、月々の支払額がカーローンよりも少ないので、審査に通過しやすいのです。
審査に通るか不安な人にも、カーリースをおすすめします。
口コミから分かるカーリースのデメリットや注意点

口コミから分かるカーリースのデメリットや注意点です。
- 1. 契約期間が長い
- 2. 走行距離制限や原状回復がある
- 3. 任意保険料はリース料に含まれない
上から順番に見ていきましょう。
デメリット①:契約期間が長い
口コミによるカーリースの1つめのデメリットは、契約期間の長さです。
カーローンと比べると大きな差はないものの、レンタカーやカーシェアと比べると期間は長いといえます。基本的にカーリースは途中で契約を変更できないので、ライフスタイルの変化などに対応できないリスクもあります。
一方で、契約期間が長いと毎月のリース料は安く抑えられます。
途中で解約する可能性がある場合は、短期カーリースを選ぶなどの検討が必要です。
デメリット②:走行距離制限や原状回復がある
口コミによるカーリースの2つめのデメリットは、契約満了後の精算です。
カーリースには、走行距離制限や原状回復の義務があります。
走行距離制限は月間1,000~2,000kmとしている場合が多く、精算時に超過していると「1km5円~15円」の追加料金が発生します。仮に月間1,000km・1km5円で1万km超過した場合は5万円を支払わなければなりません。
原状回復は、ボディのキズや凹みを修復してカスタマイズなども元に戻す必要があります。大きなダメージやカスタマイズがあった場合は、まとまったお金が必要になってしまいます。
マイカーのように何も気にせずに乗りたい人は、買取り可能なカーリースや車の購入などを検討しましょう。
デメリット③:任意保険料はリース料に含まれない
口コミによるカーリースの3つめのデメリットは、任意保険料です。
毎月のリース料には任意保険料が含まれていないので、リース料とは別に支払う必要があるうえ自分で契約しなければなりません。各種税金や車検と同じような扱いではないので、自分で管理・支払いする必要があります。
ただし、自分で保険会社を選ぶことで毎月の保険料を節約できることもあります。外資系のインターネット保険であれば他社よりも安く提供しているので、事前に調べておきましょう。
ほかにも、カーリース会社の任意保険に加入すれば、毎月のリース料に含めてもらえることもあります。任意保険だけ自己管理するのは避けたい場合は、カーリースが提携する任意保険も検討してみましょう。
まとめ:カーリース選びは口コミも参考にしてみよう

ひと括りにカーリースといっても、さまざまなサービスを提供する会社が存在しています。
「思っていたサービスと違った」など、途中で解約しようと思っても長期カーリースは難しいのが現状です。契約者本人の死亡、長期入院、ケガといった特別な理由がない限り、認められることはありません。しかも、認められても多額の違約金が発生します。
上記のような事態を避けるためにも、カーリース会社を選ぶときは公式サイトだけでなく口コミも検索しておいた方がいいでしょう。
自分に合ったカーリースをみつけて、楽しいカーライフにしてください。

【プロフィール】
近藤 大助自動車メディアでの執筆経験は約5年。エイチームの「ナビクルcar」や「トヨタの中古車アプリ・remobii」の記事のほか、八重洲出版のバイク専門誌「モーターサイクリスト」、中古車ガリバー、Keeper Proといった大手の出版社や企業の記事を執筆。「Yahoo!ニュース」掲載経験あり。
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