カーリースの料金は、クレジットカード支払いできる?
カーリースの料金の支払い方法は2つあります。1つ目はクレジットカード支払い、2つ目は口座振替です。つまり、本記事の「カーリースの料金を支払う際、クレジットカードは利用できる?」というタイトルへの回答は「クレジットカードで支払い可能」ということになります。
ただし、クレジットカード支払いは一部のカーリース会社でしか使えないのに対し、口座振替はすべてのカーリース会社で使えるという違いがあります。まずは、これら2つの支払い方法の具体的な内容を見ていきましょう。
カーリース料金のクレジットカード支払いとは?
カーリースの料金をお手持ちのクレジットカードで支払う方法です。ただし、クレジットカード支払いができるカーリース会社でも、すべてのカードが使えるわけではありません。例えば、A社やB社のクレジットカードは使えるけれど、持っているC社のクレジットカードは使えないといったことが起こる可能性があります。
カーリース料金の口座振替とは?
カーリースの料金をユーザーが開設している銀行の口座振替で支払う方法です。どのタイミングで引き落としがあるかはカーリース会社によって異なります。例えば、毎月月末に引き落とされるなど支払い日が決まっているパターン、毎月10日または20日など複数の引き落とし日から選べるパターンがあります。
カーリースの支払い方法を選ぶポイント
「ポイントを貯めたいから」などの理由で、 カーリースの料金をクレジットカードで支払いたいと考えている人もいるかもしれません。とはいえ、クレジットカード支払いにはメリットだけでなくデメリットもあるため、もうひとつの支払い方法である口座振替と比較した上で最終的な支払い方法を選ぶのがよいでしょう。
ここから先は、カーリース料金のクレジットカード支払い、口座振替それぞれのメリット・デメリットを整理していきます。
カーリースのクレジットカード支払い、メリット・デメリット
はじめに、カーリースのクレジットカード支払いを選んだときのメリット・デメリットを見てみましょう。項目数でいうと、メリット2つに対してデメリットが5つあります。
メリット:クレカポイントを貯められる
カーリースでクレジットカード支払いを選んだときの一番のメリットは、「クレカポイント(クレジットカード支払いで付与されるポイント)を貯められること」ではないでしょうか。カーリースの料金はそれなりにまとまった額ですし、契約している限り毎月支払いが発生します。その分、ポイントを貯めやすいといえるでしょう。とくに、クレジットカードのヘビーユーザーでポイント還元率が高い人はメリットが大きいです。
メリット:他の支払いとまとめられる
カーリースでクレジットカード支払いを選んだときのもうひとつのメリットは、他の支払い(例:スマホ料金や水道光熱費)もクレジットカード支払いにしている場合、出費をチェックしやすいことです。クレジットカードの支払い履歴を見るだけで、何にいくら使ったかがスムーズに把握できます。
デメリット:使えるカーリース会社が限定される
すべてのカーリース会社でクレジットカード支払いが使えるわけではありません。「絶対クレジットカード支払いにしたい」とこだわりすぎてしまうと、候補となるカーリース会社が限られてしまいます。その結果、「割高なカーリース会社」や「サービス内容が自身には適さないカーリース会社」と契約してしまったといったことが起きかねません。
デメリット:支払い履歴をチェックしづらい
水道光熱費など毎月の支払いを口座振替にしている人に該当するデメリットです。カーリース料金をクレジットカード支払いにしてしまうと、毎月の出費をチェックする際、口座の引き落とし履歴、クレジットの支払い履歴の両方を見なければならない手間がかかります。
デメリット:遅延損害金が発生することがある
クレジットカードの支払いが遅れてしまうと、クレジット会社から遅延損害金を請求されるケースもあります。支払い管理が苦手で、クレジットカードの引き落としがうまくいかないことがある、こんなタイプの人は口座振替を選ぶのがおすすめです。
デメリット:情報流出のリスクがある
これはカーリースの料金支払いに限りませんが、クレジットカードの利用機会が増えるほど、情報流出のリスクが増えます。個人情報やクレジットカードの情報が流出してしまうと、不正利用のリスクが高まってしまうため要注意です。
たとえ不正利用されないとしても、情報流出してしまったクレジットカードはいったん停止・再発行の手続きをとるのが基本です。この手間だけでもストレスになりますが、手続きをしている間、クレジットカードやキャッシュカード(クレカと一体型の場合)を利用できなくなるのも不便です。
デメリット:盗難・紛失のリスクがある
クレジットカードのデメリットとしては、盗難・紛失のリスクもあります。情報流出と同様、不正利用のリスクに加えて、カードの停止・再発行の手間がかかります。盗難・紛失のリスクを回避したいなら、クレジットカードの所有枚数を減らしたり、カーリースの支払いを口座振替にするなど利用機会を減らしたりするのが賢明です。
カーリースの口座振替、メリット・デメリット
次に、カーリースの料金支払いで口座振替を選んだときのメリット・デメリットを見てみましょう。項目数でいうと、メリット3つに対してデメリットは1つあります。
メリット:情報流出のリスクが低い
一般的に、金融機関の口座振替の手続きによって個人情報が流出するリスクは低いと考えられます。もちろん、手続きに人が介在している限りリスクゼロではありませんが、カーリース会社や金融機関が大手であれば、個人情報保護の対策がとられているため、(クレジットカード支払いに比べれば)情報流出のリスクが低いといえます。
クレジットカードの情報流出、それが原因の不正利用は急増しています。情報流出のリスク回避を優先するならカーリースの料金支払いは、口座振替にしておくのが賢明でしょう。
メリット:支払いが遅れても直ちに遅延損害金が発生しない
カーリースの料金を口座振替にした場合、引き落としがうまくいかなくても直ちに遅延損害金が発生することはありません。引き落としができなかったときは、規定の手続きを焦らずとりましょう。
ただし、カーリースの料金が複数回(一定期間)引き落としできない場合は、カーリース会社から遅延損害金や解約手数料を請求されることもあります。
メリット:支払い履歴をチェックしやすい
水道光熱費など毎月の支払いを口座振替にしている人にとってのメリットです。カーリースの料金支払いも口座振替にすることで、銀行の通帳やアプリを見れば毎月の出費をスムーズにチェックできます。とくに家計簿をつけている人や、毎月の出費をきちんと把握しておきたい人に大きなメリットといえます。
デメリット:初回手続きに一定期間がかかる
カーリースの口座振替には、初回手続きに一定期間がかかるというデメリットがあります。例えば、料金の支払い日が毎月末のカーリース会社の場合、タイミング的に初回の引き落としが間に合わなければ、翌々月末に2回分の料金が引き落としになる可能性もあります。
また、口座振替を選んでも、頭金だけは現金振り込みというカーリース会社もあるようです。支払い条件は、それぞれのカーリース会社で違いますので、気になる人は契約前にカーリース会社のカスタマーセンターなどに確認するのが無難です。
カーリースのクレジットカード支払いの注意点
クレジットカード支払いと口座振替を比較した結果、クレジットカード支払いのほうがよさそうと感じた人は、以下の注意点を踏まえて最終判断をしましょう。
注意点1:限度額を超えると決済できなくなる
クレジットカードには、過去の利用金額や個人の信用情報をベースにした限度額が設定されています。当然ながら、この限度額を超えるとクレジットカードの決済はできません。下記の人はカーリース料金の支払いが限度額オーバーで決済できない事態にならないよう対策が必要です。
- 限度額の設定が低い人
- 色々な支払いを一つのクレジットカードにまとめている人
具体的な対策例としては、以下の内容が挙げられます。
- 限度額を増やす交渉をクレジットカード会社にする
- カーリースの支払い専用のクレジットカードをつくる
- 口座振替を選ぶ
注意点2:更新時にトラブルが起こる可能性がある
クレジットカードは自動更新になっているケースがほとんどのため、通常であればカーリース料金の支払いに影響がある可能性は少ないでしょう。ただし、住所、電話番号、勤務先情報などが変更になっているのに手続きをとっていない場合などは、更新が滞る可能性もあります。これによって、カーリースの支払いに悪影響が出る可能性も否定できません。
更新によるトラブルを避けるには、今お使いのクレジットカードの有効期限を確認し、更新前にカーリースの支払いに悪影響がないか、クレジットカード会社のカスタマーセンターなどに問い合わせるのが安全です。
注意点3:後から口座振替に変えられない
クレジットカード支払いを一度選ぶと、口座振替に変更できないカーリース会社もあります。 後から「やっぱり口座振替にすればよかった......」と後悔しないよう、この記事のメリット・デメリットを参考にしながら、ご自身に合う支払い方法を選びましょう。
加えて、カーリースの料金支払いにクレジットカードを設定した後は、別のカード会社のものに変更できないこともあります。例えば、A社のクレジットカードを設定した後に、 B 社のクレジットカードには変更できないといった具合です。その意味では、カーリースの支払いに設定するなら、継続的に使い続ける可能性が高いクレジットカードがおすすめです。
注意点4:口座振替への変更手続きを求められることも
カーリースの料金支払い方法でクレジットカードを選んでも、決済ができない、更新ができないなどの問題が起きれば、口座振替への変更を求められるケースもあります。不安な人ははじめからカーリースの支払いを口座振替にしておくのが無難かもしれません。
カーリースはサービス主体で比較検討を
この記事では、カーリースとクレジットカード支払いをメインテーマに解説してきました。そのポイントを振り返ってみましょう。
まず、「カーリースの料金を支払う際、クレジットカードは利用できる?」というタイトルの問いへの回答は「クレジットカードで支払い可能」というものでした。ただし、もう1つの支払い方法である「口座振替」はすべてのカーリース会社で使えるのに対し、「クレジットカード支払い」は一部のカーリース会社でしか使えないという違いがありました。
カーリースの料金をクレジットカード支払いにした際のメリットは「ポイントが貯められる」など、デメリットは「使えるカーリース会社が限定される」などが挙げられます。
一方、カーリースの料金を口座振替にした際のメリットは「情報流出のリスクが低い」など、 デメリットは「手続きに一定期間がかかる」などが挙げられます。
これら2つの支払い方法を比べた上で、クレジットカード支払いを選びたいとお考えの人は、注意点も知っておくのがベターです。具体的な注意点としては「限度額を超えると決済ができなくなる」「更新時にトラブルが起こる可能性がある」などが挙げられます。
最後に、カーリース会社選びとクレジットカード支払いの関係についての補足説明です。カーリース会社を比較検討するとき、クレジットカード支払いができるかは重要ではありません。あくまでもサービスそのもので比較検討するのがベターです。
なぜなら、クレジットカード支払いができるか否かを重視してカーリース会社を選んでも、サービスそのものに魅力がなければ本末転倒だからです。
これを踏まえて、「サービスが充実しているカーリースを知りたい、選びたい」という人は、コスモMyカーリースの内容もチェックしてみましょう。
【ライタープロフィール】
本間 貴志編集ライター。WEBライティング実務士。ビジネス書の編集会社、アスラン編集スタジオを経てフリー。ZUU、YANUSY、MONEY TIMESなど大手WEBメディアで活躍。車をテーマにした記事も数多く執筆。信頼性のあるデータに基づいた記事が得意。
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