目次
カーリースの引っ越しに伴う手続きは?
カーリース契約中に引っ越しをする場合、以下の4つの手続きが必要です。
- 1. カーリース会社に連絡
- 2. 車庫証明書の発行
- 3. 車検証と免許証の住所変更
- 4. ナンバープレートの変更
必要な手続きについて、具体的に解説します。
①引っ越しをカーリース会社に伝え必要な手続きを聞く
カーリース会社によって必要な手続きが異なる場合がありますので、引っ越しが決まった時点で、カーリース会社に確認しましょう。
このあとに説明する「車検証の変更」のために必要な書類がカーリース会社から送られます。また、手続き内容によっては、カーリース会社で代行して手続きしてもらえるかもしれません。
②引っ越し先の「車庫証明書」を発行する
カーリース契約中の引っ越し時には、引っ越し先での車の保管場所(駐車場)の確保が必要です。車の保管場所が確保できる証明として、「車庫証明書」の発行が必要で、以下の要件を満たす必要があります。
- 使用の本拠地(自宅など)から半径2km以内であること
- 駐車場から車の出入りが支障なくでき、自動車全体を収容できること
- ほかの車の保管場所として登録されていないこと
引っ越し前に、車の保管場所が確保できるか調べておきましょう。
③車検証と免許証の住所を引っ越し先の住所に変更する
車庫証明書の発行が完了後、車検証と免許証の住所を引っ越し先の住所に変更する必要があります。車検証の住所変更は引っ越し後、原則15日以内に手続きをしなければいけません。手続きは運輸支局もしくは軽自動車検査協会で行います。
引っ越して住所が変わったのにもかかわらず、車検証の住所変更を怠った場合、罰則の対象として罰金が科せられます。免許証に関しては、住所記載の不備による罰則の対象となった場合、2万円以下の罰金が科せられます。
引っ越し後の車検証と免許証の住所変更は忘れずに行いましょう。
④ナンバープレートの変更の場合もある
カーリース契約中の引っ越しで、リース車のナンバープレートの変更が必要となる場合もあります。市区町村や県をまたいで引っ越しをする場合、管轄の運輸支局が変更となれば、ナンバープレートを変更しなければなりません。
例えば、東京都を例にすると、練馬区では「練馬」ナンバーですが、品川区では「品川」ナンバーと記載したナンバープレートが発行されます。
カーリース契約中の引っ越しの際には、リース車のナンバープレートを変更する場合もあるため、カーリース会社に変更の有無を確認しましょう。
引っ越しを理由にカーリースは解約できる?
カーリース契約中に引っ越しが決まった場合、引っ越しを理由にカーリースの解約はできるのでしょうか?結論として、カーリース契約中の解約は原則できません。万が一、カーリース契約期間中に解約した場合は、中途解約金が発生します。
では、カーリース契約中の解約について、詳しく解説します。
カーリースの契約期間中の解約は原則不可
原則として、カーリースの契約期間中の解約は認められていません。契約期間中に解約が認められた場合、たとえ引っ越しが理由でも、中途解約金が発生します。
カーリース契約期間中に解約すると、中途解約金が発生することを踏まえたうえで、カーリース契約しましょう。
引っ越し先で駐車場が確保できない場合は解約できる?
引っ越し先で駐車場が確保できないという理由では、カーリースを解約できません。どうしても駐車場が見つからず、引っ越し先にリース車を持っていけないとしても、解約には中途解約金が発生します。
転勤や単身赴任などで引っ越しが多い方がカーリース契約する際には、引っ越し先に駐車場の確保ができるかどうか確認したうえで、カーリース契約しましょう。
海外に引っ越しする場合はカーリースの中途解約ができる?
海外に引っ越しといった特別な理由でカーリースを解約したい場合は、カーリースの中途解約が認められる場合があります。しかし、いずれにせよカーリース契約期間中の解約に当てはまるため、中途解約金が発生します。
海外への引っ越しはやむを得ない事情ではありますが、カーリース契約期間中の解約は中途解約金が発生することを覚えておきましょう。
カーリースに向いている人は?カーリースの特徴を紹介
カーリース契約期間中の引っ越しに伴う手続きや解約金について解説してきました。
ここからは、カーリースの利用に向いている人を、カーリースの特徴と照らし合わせて紹介します。
軽自動車や商用車などの新車を月額定額料金で使用可能
カーリースは、さまざまな車種の中から乗りたい車を月額定額料金で使用できるため、決まった予算で車を使用したい人に向いています。
カーリースで契約できるリース車は、軽自動車やコンパクトカーといったさまざま車種の中から、自分が乗りたい車を選ぶことが可能です。最新モデルの車種を新車でカーリース契約することも可能です。
さらに、カーリース契約は頭金不要・月額定額料金で契約ができるので、初期費用を抑えつつ毎月きまった利用料を支払うだけで、リース車を使用できます。また、リース車には商用車もラインナップに含まれており、仕事や通勤で使用する方にも最適です。
乗りたい車が月額定額料金で使用できるのが、カーリースの特徴です。
メンテナンス付きのプランで引っ越し先でも安心して車が使用できる
カーリースの契約プランには、車検費用やオイル交換など、その都度発生する車のメンテナンス代も含めた「メンテナンス付きプラン」も用意されています。そのため、車のメンテナンスを気にせず使用したい人にもカーリースは向いています。
自分で車を購入した場合は、車検費用やオイル交換はすべて実費負担なため、メンテナンスのたびに毎回支払う必要があります。しかし、メンテナンス付きのプランでカーリース契約すると、月額定額料金にメンテナンス代も含まれるため、メンテナンスに必要な費用の心配がなくなります。
メンテナンス付きのプランでカーリース契約ができるのは、カーリースならではのメリットといえます。
ネットで簡単に見積り・申し込みができる
多くのカーリース会社で、ネットから見積り・申し込みが簡単にできるようになっています。したがって、仕事で忙しくて時間が取れない人でも、簡単にカーリース契約が可能です。
ネットの見積りは、乗りたい車種や月々の予算・契約期間など、条件を絞って見積りができます。
見積りは無料で手続き可能なので、カーリースを検討している方はぜひ見積りから始めてみてください。
転勤で引っ越しが多い人はカーリースに向いている?
ここまで記事を読まれた方の中には、「自分は引っ越しや転勤が多いから、カーリースは向いていないのではないか?」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか?
カーリース契約期間中の引っ越しには、手続きが発生するため、引っ越しのたびに手続きの必要があるのは間違いありません。しかし、カーリースならではのメリットを知っておけば、引っ越しや転勤が多い方でも、カーリースのメリットを最大限に発揮できます。
次のセクションでは、転勤や引っ越しが多いほどカーリースが向いている理由について解説します。
赴任期間が決まっているならカーリースは相性がいい
カーリースの契約は、契約前に利用する契約期間を決めた上で、カーリース契約します。
転勤で引っ越しする際にあらかじめ赴任期間が決まっている場合は、赴任期間に合わせたカーリース契約ができるため、契約しやすいといえます。万が一赴任期間が伸びたとしても、契約期間の延長も可能なため、赴任先で車が使用できなくなる心配もありません。
赴任期間にあわせてカーリース契約できるので、引っ越しが多い方と相性がいいといえます。
引っ越し先の駐車場にあわせてリース車が選べる
引っ越し先で車を使用する人にとって、駐車場は必須です。なかには引っ越し先が都心部に決まり、駐車場を確保するのに苦労する人も多いのではないでしょうか?
都心部の駐車場は、1台分の駐車場のサイズが小さいことが多く、ミニバンやSUVなどの大型車によっては、駐車後の乗り降りが困難になる場合もあります。
カーリースのリース車には、乗り降りがラクにできる軽自動車もラインナップに含まれています。都心部で暮らす期間だけカーリースのリース車を使用すれば、都心部でもストレスなく車を使用できるので、車種を選べるカーリースは利用しやすいといえます。
引っ越し先のエリアの特徴にあわせてカーリースできる
引っ越し先のエリアの特徴にあわせた車選びが、カーリースなら可能です。
例えば、引っ越し先が山岳地帯でアップダウンする道路が多い場合、馬力の少ない軽自動車では走行が困難です。そこで、SUVなどの馬力に余裕があるリース車を選べば、坂道でもスムーズに走行できます。
反対に、平坦な道が多い地域であれば、軽自動車でも十分に走行できるといえます。軽自動車をリース車にすれば、毎月の車の維持費も節約しながらカーリースを利用できます。
引っ越しが多い人は、引っ越し先のエリアの特徴にあわせた車選びができるカーリースが向いているといえます。
単身赴任で車を持っていくのと、カーリースで車を借りるのではどっちがおすすめ?
転勤や引っ越しが多い方が、カーリースの利用が向いている理由について解説しました。
最後に、すでに車を所有していて、単身赴任で車を持っていく場合と、カーリースで車を借りる場合と比較して、どちらがおすすめなのかについて解説します。
カーリースなら面倒な手続き不要
カーリースなら、ナンバープレートの変更などの面倒な手続きが不要になるので、単身赴任期間中だけカーリースを利用するのがおすすめです。
単身赴任がきっかけで、所轄の運輸支局が変わる場合は、所有している車のナンバープレートを変更する必要があります。万が一変更しないまま赴任先に引っ越してしまうと、道路運送車両法違反となり、罰金の対象に当てはまります。
しかし、ナンバープレートを変更するには、必要な書類を準備したうえで、赴任先にある管轄の運輸支局に車ごと持ち込む必要があるため、非常に面倒です。
カーリースなら、赴任先のエリアにあわせたナンバープレートを発行したうえで、リース車が利用できます。面倒な手続きをせずに赴任先ですぐに車を使用できるため、単身赴任期間中だけ使用するにはぴったりといえるでしょう。
カーリースなら家族で所有している車が1台だけでも困らない
家族で所有している車が1台だけだとしても、単身赴任期間中だけカーリースを利用すれば、所有している車は家族が利用できるので、車が使えず困ることはなくなります。
もし、家族で1台しか車を使用できないにもかかわらず、赴任先に車を持っていってしまうと、赴任期間が終わるまで残された家族は車を使用できないため、生活に支障をきたす可能性があります。
単身赴任期間中も、家族が車を利用することを考えると、赴任先ではカーリースを利用して車を使用したほうが、自分も家族も安心して車を使用できるといえるでしょう。
カーリースなら故障の心配も軽減される
カーリースなら、単身赴任期間中でも安心して車を利用できます。
赴任先に自分の車を持っていったあとに車が故障してしまった場合は、車を運ぶためのレッカー車の手配や、故障した車を受け入れてくれる整備工場を探すなど、すべて自分で行わなければいけません。
単身赴任期間中だけカーリースを利用すれば、使用するリース車は新車に加えて、メンテナンス付きプランを利用できるため、車の故障の心配が少なくなります。万が一、慣れない土地で車が故障したとしても、万全なサポート体制のおかけで、自費で修理しなくてもいい場合もあるため安心です。
単身赴任期間中も安心して車を使用するためにも、カーリースの利用をぜひ検討してみましょう。
まとめ:カーリースの手続きをしっかり行い、引っ越し先でも安心して車を使用しよう!
カーリースの引っ越しに伴う手続きの種類と、カーリースに向いている人の特徴・メリットについて解説しました。
カーリース契約中の引っ越しの手続きは、難しいものではありません。
きちんと手続き内容を確認さえすれば、引っ越し先でもリース車を使用できます。
さらに、カーリースで契約できるリース車は、さまざまな車種から好きな車を選べます。
また、「メンテナンス付きプラン」を選べば、月額定額料金にメンテナンス費用を含めたカーリース契約も可能です。
引っ越し先でも安心して車を使用できる、カーリースの利用をぜひ検討してみてはいかがでしょうか!
【ライタープロフィール】
渡邊 純自動車整備士として約6年間勤務を経験。自動車の整備・点検や、カーナビ等の電装品の取付など、自動車に関わる幅広い知識と経験を習得。現在は自動車整備士の経験を活かして、自動車メディアを得意とするWebライターとして活動しています。
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